はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ

今回の相談者は、住宅ローン金利の借り換えを検討している36歳の男性。将来を見据えて、変動金利から固定金利に変更するか悩んでいるといいます。マネーフォワードから生まれたお金の相談窓口『mirai talk』のFPがお答えします。

将来の金利上昇を見据えて、住宅ローンの金利を固定金利(1.45%)へ変更すべきか、変動金利のままとするか悩んでいます。アドバイスよろしくお願いいたします。


〈相談者プロフィール〉
・男性、36歳、既婚(妻:34歳、パート)、子供1人(4歳)
・職業:会社員
・居住形態:持ち家(マンション)
・毎月の世帯の手取り金額:33万円
・年間の世帯の手取りボーナス額:40万円
・毎月の世帯の支出目安:29万円


【支出の内訳】
・住居費:6.9万円
・保険:2万円
・教育費:3万円
・通信費:0.6万円
・車両費:1万円
・食費:8万円
・水道光熱費:1.5万円
・お小遣い:3万円
・その他:3万円


【資産状況】
・毎月の貯蓄額:4万円
・現在の貯蓄総額:400万円
・現在の投資総額:100万円
・現在の負債総額:1440万円
(住宅ローン:借入額1600万円、返済期間20年、変動金利0.45%、残債1440万円)


FP: ご相談ありがとうございます。miraitalkファイナンシャルプランナーの宮城です。住宅ローンの借り換えを検討されているのですね。

住宅ローンはまだ様子見?ニュースで動向を注視

現在0.45%の変動金利から、1.45%の固定金利への変更ということは、金利が1%上がるということですよね。単純計算で今の残債から見ると、14万4000円も多く利息を支払うことになります。ちょっともったいないと感じます。

今は金利が急に上がるなどという見込みはないようですし、断定はできませんが、今後数年は今の金利が維持されるのではないかと思われます。金利が上がるとなると、メディアなどが騒ぎ出すと思いますので、今のところはすぐに借り換えることは考えず、情報を得られる環境を作っておきましょう。

新聞の経済面で金利関係の記事を見るようにするとか、ネットでも経済ニュースを読んでおくとか、世の中の動向をつかんでおくと、万が一金利が上がるとわかった時でも、すぐに行動に移せるでしょう。また、直面した時に困らないように、どの金融機関で借り換えをするのか、いくつか候補を考えておいてもいいと思います。

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