はじめに

独身時代はお金の管理をしておらず、貯金も会社の制度の財形のみだったというJさん。結婚を機に、お金の見える化アプリ「マネーフォワード ME」でお金の管理を始め、数カ月の実績からみえてきた無理のない予算立てをベースに、本の知識も取り入れて、現在では月収の3割ほどを貯蓄にあてられているそうです。夫婦で築いていったという無理のない予算立ての考え方について伺いました。

※お金の見える化アプリ「マネーフォワード ME」


夫婦で同じ家計簿を見ることから始めて

【Jさん】 都内在住の30代共働き夫婦。現在は二人暮らしで、共通の趣味である旅行に十分なお金を使えるような家計を目指している。現在、中古マンションを購入を計画中。

——もともと独身の頃からお金の管理が得意だったのでしょうか? 現在、お金の管理は夫婦でどのように行われていますか。

独身の時は、お金の管理はだいぶいい加減でした。貯金は天引きの財形がメインで、そこまで貯められていませんでしたね。今月は余剰があるから貯金しとくか、といったなんとなくの管理になっていました。

結婚してからも、そんな感じで多少の貯金はあったのですが、そこまで貯まらず。中古マンションを買いたいねという話になってから、2年で頭金を貯めようと毎月の貯蓄額を決めるようになりました。

お金の管理は「マネーフォワード ME」を使うようになりました。給与口座やクレジットカードを連携すると、自動で明細を取得し、家計簿を作ってくれます。食費や住宅費、光熱費なども自動でカテゴリ分けしてくれるので、どれくらいお金を使っているかを振り返るのに便利でした。現在、私の「マネーフォワード ME」を妻にも共有し、2人で1つの家計簿を見るようにしています。

ほとんどの金融機関と連携させているので、自動で明細が取得できるようになっています。新着の入出金明細が入ってきたら、夫婦で分かるほうが、カテゴリに振り分けていくというスタイルです。

最初のころは予算なども決めず、自然体にお金を使っている状態で、数カ月ほど家計簿をつけました。何カ月分かデータがたまって振り返ると、支出の傾向が分かってきて、何にいくら使っているかという認識の共有ができました。

共通の認識がもてると、「外食は月1回くらいにしよう」とか、「食料品は、スーパーではなく生協での注文型にして必要以上の買いすぎを抑えよう」といった意識も芽生えたのも良かったです。

私たちの場合は、それぞれのお小遣いで使ったお金も共有しています。「現金・カード」と大カテゴリに、”夫のお小遣い” “妻のお小遣い” というような中カテゴリを作成していて、明細をそのカテゴリに振り分けるようにしています。

まずは変動費より固定費の改善を

——毎月の支出のペースを把握したのちに、支出の見直しや予算決めを行いましたか?

支出の改善としては、まず固定費の見直しを行いました。固定費、特に光熱費や通信費は自分が好きで払っているお金ではないので、少なければ少ないほどいいですよね。

具体的には電気、ガスの会社を見直し、携帯電話のプランも下げました。

携帯電話のプランは通信容量と比例しますが、自分にとって通信速度の低さや通信制限は許容できる点だったので、思い切って少ないプランに下げました。職場や家にはWiFiがあるし、それ以外の移動などで通信が遅くなってもいいかとそこは割り切っています。

あとは定額購入のサービスの見直しですね。独身のときは新聞をとっていましたが、他のネットニュースでも代替できているので解約しました。音楽配信サービスも、Amazon Primeに加入しており、無料で使えるAmazonMusicで満足しています。

マネーフォワードME画面※画像はサンプルイメージです。