花粉の量が多いと株価にはプラス?マイナス?
正反対の通説をデータで検証
まだまだ寒い日がありますが、この時期は“三寒四温”ともいわれ、暖かい日も増えてきます。春への移ろいが感じられると、気持ちも朗らかになる方も少なくないでしょう。その一方で、暖かくなると花粉が飛び始め、花粉症が心配な方も少なくない時期です。実は、この花粉の飛散量は、この時期の株価にも影響を与えるという見方があります。しかも、その見方はポジティブだというもの、ネガティブだというもの、正反対に分かれています。いったい、どちらが正解なのでしょうか。データを基に、検証してみたいと思います。
なぜバレンタインデーは“株価が上がりやすい”のか
過去14年で平均0.68%の株高に
2月14日はバレンタインデーです。1960年代末から1970年代にかけて女性の心をとらえて徐々に盛り上がり、今では女性から男性へ愛の贈り物としてチョコレートを贈る日ということで幅広く認知されています。近年は「告白の日」というだけでなく、「感謝の日」という形での広がりもみられます。職場などでは自粛の流れもありますが、“義理チョコ”や友人同士で贈りあう“友チョコ”、自分へのご褒美の“自分チョコ”などまで耳にするようになりました。最近では、男性から女性にチョコレートを渡すケースも増えつつあるようです。このように国民的なイベントであるバレンタインですが、株式市場でとても興味深い現象がみられます。それは「バレンタインデーの株価は高くなりやすい」というジンクスです。この「バレンタイン効果」について、データで確認してみましょう。
「冬の寒さが厳しいと株価が上がる」って本当?
過去48年のデータを調べてみると…
暦(こよみ)の上で一番寒いといわれる日、大寒(1月20日)は過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きます。実際、過去の気温を見てみると、本当に寒い時期は2月の上旬あたりまで続きます。この“寒さ”ですが、景気や株価と強い関係があります。これは経済や株式市場の専門家の間での常識にもなっています。いったい、どのようなメカニズムが働いているのでしょうか。
株価の行方が見える?「成人式」が投資のヒントになる理由
参加率と年末株価の意外な相関
本日、1月14日は成人の日。この3連休は各地で成人式が開催されています。実は、この成人式のデータから、その年の年末の株価が見えてくることがわかりました。いったい、どんなカラクリがあるのでしょうか。
聖夜は株価も上昇?「サンタクロースラリー」を徹底検証
年末恒例のアノマリーを探る
クリスマスが近づくと、何となく心が弾む方も多いでしょう。夜の街中で、イルミネーションが飾り付けされていたり、どこからかクリスマスソングが聞こえてきたりすると、気分が明るくなったりします。この時期に明るくなるのは、気持ちだけではありません。投資家にとっては、クリスマスは “株高”が見込まれる、うれしい時期でもあります。今回は、クリスマスに訪れる「サンタクロースラリー」を紹介しましょう。
冬の風物詩「マラソン」から未来の株価が見える理由
“お手軽”だから株価とは逆相関?
冬のスポーツといえば、スキーやスノーボードをイメージする人も多いでしょう。しかし、もっと気軽な運動、ランニングもシーズンが本格化します。特に12月辺りから翌年春先にかけて、各所で多くのマラソン大会が予定されています。実はこのマラソン、株価ととても深い関係があるのです。今回はマラソンと株価の関係を紹介しましょう。
明日解禁「ボージョレ・ヌーボー」が株高を醸成するワケ
ワインと株価の芳醇な相関性
11月15日といえば、多くのワイン好きにはたまらない「ボージョレ・ヌーボー」の解禁日です。ワイン好きとまではいかなくても、解禁日には仕事帰りに1杯、お店で楽しむ方も少なくないでしょう。あるいは、注文しておいたワインのボトルを家族で堪能する方もいるでしょう。ボージョレ・ヌーボーはフランスのブルゴーニュ地方、ボージョレ地区のブドウから造られるもので、フルーティで軽い味わいのワインです。“ヌーボー”はフランス語で新しいという意味で、“新酒”のことを指します。ワイン好きの中には、軽いワインは合わない、などという方もいるでしょう。しかし、新酒となるボージョレ・ヌーボーをたしなんで、ワインのシーズンの初めに、その年のワインの出来栄えを確かめることも醍醐味の1つになるようです。ところで、ボージョレ・ヌーボーの解禁日は、株式市場でも一部の投資家の間で話題となる重要な日です。それは「解禁日の株価は高くなりやすい」というジンクスがあるからです。
米中間選挙がどんな結果なら、株価は上昇しやすいか
見方を変えると傾向も変わる
米国では、4年に1回、大統領選挙が行われます。2年後の“中間の年”に、日本で言う国会議員に当たる連邦議員の選挙が行われます。これが中間選挙です。今年はこの“中間の年”にあたり、11月6日に中間選挙が行われます。米国の選挙制度は複雑で、一般の人に分かりにくいところがあります。もちろん興味があれば正確に知っておく方が良いですが、米国は日本とも関係が深いとはいえ、さすがに他国のことです。一般の読者の皆さんは、過去の選挙後に株価がどう動いてきたかなど、日本株への影響を考えたり、知ったりすることの方が有益かもしれません。実はこの中間選挙、古くから日本の株価と強い関係があるので運用のプロも注目しているのです。
国慶節まっただ中、日本株と中国の長期休暇の意外な関係
関連銘柄に追い風は吹く?
10月1日は中国の建国記念日。この日から約1週間が国慶節という、春節(旧正月)と並ぶ大型連休になります。毎年、この時期には中国からの観光客の様子が話題となります。国務院が発表した2018年の国慶節は1日から7日までの7日間。直前の土日も合わせると、9連休にもなります。日本でいえばゴールデンウィークのような大型連休ですから、たくさんの人が海外旅行に出かけ、日本にも多くの観光客が訪れるわけです。となると、インバウンド消費で注目される企業や業界には、恩恵が大きいと考えられます。それなら国慶節が終わった週明け(日本市場は8日が体育の日の祝日であるため9日)での投資タイミングを考えて、インバウンド関連に投資した場合には、高い収益が期待されるかもしれません。
中秋の名月に考える、「満月と株価」の通説と真実
月の満ち欠けが投資に与える影響
9月も下旬となり、夜になると、薄着では少し肌寒くもなってきました。ジメジメした猛暑が終わり、カラッと快い季節です。空気が澄んで、夜空の星がきれいなこの時期の伝統行事といえば、お月見。今年は9月24日が中秋になります。「秋の十五夜」と言ったほうが、もっと親しみある呼び方かもしれません。昔から十五夜のお月見では、ススキを飾り、お団子をお供えして、満月を堪能してきました。ところで、十五夜に出るお月さま。満月と思っている人も少なくないでしょう。でも、実はちょっと違うのです。今年の場合、24日が十五夜ですが、満月は翌日の25日に見られます。十五夜は月の周期を基準とした「旧暦」を基準としています。その旧暦では月の周期を1ヵ月としていて、新月をスタートとして、次のスタートの新月までが30日とみなされます。そのちょうど、中間の15日目が満月の日とされています。しかし、実際の月の周期は29.5日と中途半端なのです。この半端な0.5日分がズレとなり、満月は新月から数えて15日目の十五夜と重ならなくなるのです。実は、昔から当たり前と思っていることでも実際は別、ということがあったりします。逆に、そんなこと本当
総裁選が転機?「内閣支持率が上がると株価上昇」は本当か
短期で見ると連動、長期で見ると…
9月7日に自民党の総裁選が告示されます。20日の開票に向けて、安倍晋三総裁と石破茂元幹事長、両陣営の支持獲得に向けた動きが活発化していくことになります。自民党総裁選は、同党の国会議員と、党所属メンバーの中から選ばれた人たちが投票できるもので、一般の国民は投票できません。こうした自民党の中だけでの投票で決まってしまう首相が本当に私たちの民意を反映しているのか、議論になることもあります。その意味で、総裁選に際しては国民が首相や内閣を支持しているのかが注目されることになり、世論調査における内閣支持率が重要視されます。支持率が低いと、政府・与党のトップにふさわしくないと見られてしまい、政権交代の流れになってしまうからです。ところで、この内閣支持率をめぐって、株式市場ではよく知られたアノマリーがあります。「内閣支持率が上がると、株価も上がる」というものです。
「文章を読むAI」は投資判断をどのように下しているか
業績修正の予兆をどうつかむ?
今回は私の連載で取り上げる、AI(人工知能)に関するお話の第3弾になります。これまでの2回(4月7日、7月7日)は、投資手法に用いられるAIについて、大まかなお話をしてきました。読者の皆さんの多くはAIの専門家ではないですから、AIの数学的な構造やアルゴリズムを知る必要はありません。しかし、世間でAIへの期待が妙に高まる中、これから私たちの生活にどんどん使われていくものです。現実に今のAIの技術でどんなことができるのか、どのようなことが得意かは、知っておく必要があります。そうでないと世の中の流行に踊らされて、AIを過信して失敗してしまうかもしれません。今回はAIの中で、最近注目される「文章を読むAI」の投資手法への応用のお話をします。このお話を通じて、AIの長所だけでなく、注意点も合わせて知っておいてもらいたいと思います。
ハワイ&韓国、旅行者数と株価の“強い関係”って?
旅行者数から将来の株価を見通す
夏休みシーズンが到来しました。8月中旬のお盆の時期には、一斉休暇する会社も少なくないようです。夏休みは実家に帰ってのんびりするのも良いでしょうし、いつもより人が減る都会で過ごすのも良いでしょう。なかなか長期休暇も取りにくい方にとっては、家族旅行の良いタイミングにもなります。国内の観光地はどこも混んでいるので、人混みを避けたい人の中には、この際だから海外旅行を計画する方もいるでしょう。7月に日本経済新聞社から2018年夏のボーナス調査が公表されました。支給額の平均は前年と比べて4.2%増えて、リーマン・ショック前の2008年に迫る水準になったとのことです。今回、ボーナスが増えたうれしい方の中には、ちょっとぜいたくに海外でもと考える方もいるでしょう。「景気が良い→人々の収入が増える→海外旅行が増える」が連想されますが、海外旅行が増える時は景気や株価も好調になると考えられます。そこで、実際に海外旅行者と株価の関係を確認してみましょう。
「夏が“特に”暑いと株価が高い」って本当?
8月の株価と暑さの関係に迫る
とても暑い夏です。「夏は暑いほうが景気や株価に良い」というのが、経済や株式市場の専門家の間で常識的な話とされています。今回は“夏が特に暑くなった時”に株価がどのように推移するか、お話をしましょう。
週末に整理しておきたい「AIを活用した投資手法」の仕組み
これを読めばAI予測の構造がわかる
最近はAI(人工知能)を使った株価予測や投資モデルが登場していますが、これらを使うには、AI予測の特徴を知っておく必要があります。とはいえ、こんな話題だと「自分にはちょっと難しいかも」と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、これから私たちの周りでAI化が進んでいきます。投資の世界も同様です。今回はAIの投資モデルを整理して、どのような流れで予測値が出てくるのか、考えたいと思います。
ワールドカップと株価の“ベタな関係”は実在するのか
日本代表が勝てば、翌日の株価は…
サッカーの祭典、ワールドカップ(W杯)が6月14日に開幕しました。7月15日の決勝戦までの1ヵ月、サッカーファンにとっては、テレビの前で名選手の美技に釘付けの日が続くでしょう。W杯といえば、日本戦の後は、東京・渋谷のスクランブル交差点の騒ぎや、大阪・道頓堀川に飛び込んだりなどの大騒ぎがニュースにもなります。そういったニュースを聞くと、ちょっと冷めた気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ちょっと待ってください。今回は、W杯の日本戦の成績が翌日の株価の動きと関係するというお話をしましょう。サッカーにまったく興味ないという人も、サッカーの成績を投資に活かせるかもしれないお話です。
梅雨の雨量と株価の間に存在した“かなり繊細な関係”
カラ梅雨だったら株価はどうなる?
東京でもそろそろ梅雨入りが気になる時期です。気象庁の集計では関東甲信越の梅雨入りは平年で6月8日ごろですが、今年は少し早まるのでは、という予想も見られます。そこで今回は、梅雨時の雨の量と株価との意外な関係をご紹介します。
データで読む「フィットネスクラブと株価」の意外な相関
利用回数が増えると株価は?
立夏(りっか、5月7日)が過ぎて、暦の上では夏の到来です。夏日も多くなり、気軽にTシャツで外出する人も増えてきました。重ね着が減ると気持ちも軽くなりますが、私のように体重が気になる人の中には、薄着でお腹まわりが目立つのではと気になる方もいらっしゃるかもしれません。寒かった時期に外出も億劫で、食べ過ぎや飲み過ぎが気になっていた方の中には、この時期、運動を始めようかと思う人が少なくないようです。5月から夏にかけて、フィットネスクラブ(ジム)では会員数が大きく伸びる時期になります。そこで今回はジムを取り上げてみます。実は、ジムと株価の間には意外な関係があるのです。