はじめに

自費だったロタワクチンが無料に

しかし2020年10月1日からは、これまで「任意接種」だったロタウイルスが「定期接種」に変更されました。これはとても大きな変更点です。なぜなら、ロタウイルスの接種費用はとても高かったからです。

飲んで接種する経口生ワクチンであるロタウイルスは、1度では効果が不十分なため2回もしくは3回の接種をする必要があります。費用は医療機関によって異なりますが、1回につき1万円前後はかかります。接種完了するまでに約3万円もかかっていた費用がこれからは無料になるので、子育て世帯の経済的負担はグッと減るのではないでしょうか。

接種間隔のルールも変更

子どもの予防接種で大変なのは、接種してから一定の期間をあけないと、次の接種ができないということ。「2回目は、1回目から3ヶ月の間隔をあけたら受けられます」「次回の予防接種は1ヶ月先で予約を取ってください」などと言われるので、予防接種のスケジュールを調整しなければいけませんでした。

この点も10月からは若干のルール変更がありました。異なるワクチンの接種期間です。経口生ワクチンや不活化ワクチンを接種した後に次のワクチンが接種可能に。たとえば、小児用肺炎球菌ワクチンを接種後は間隔をあける必要がなく、ヒブワクチンを接種することができるようになりました。

注意が必要なワクチンもある

ただ、麻疹・風疹混合ワクチンやおたふくかぜワクチンのような注射生ワクチンを接種した場合は注意が必要です。次に接種するのが経口生ワクチンもしくは不活化ワクチンなら間隔をあけなくてもいいですが、次も注射生ワクチンを接種する際にはこれまで通り27日以上の間隔をあけなければなりません。

また、4種混合ワクチンのように同じ種類のワクチンの接種を複数回受ける場合にも、ワクチンごとに決められた間隔を守る必要があります。

予防接種の種類はどんどん増え、スケジュール管理が大変です。今回のルール変更で、以前よりも余裕を持った予防接種のスケジュールを立てられるようになりました。忙しい親の助けになりそうです。

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