“遺産1億円”を突然手に 「家か投資か…」悩む30代男
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。年末に跡継ぎだった独身の兄がなくなり、まとまった現金と不動産を相続しました。私の年収は550万円、定期預金500万円と郵便貯金が200万円あり、借金はありません。そこに田舎の家・土地800万円と預金1億円という大金が突然舞い込み、どのように管理すべきか悩んでいます。相続税は1,200万円ほどで、それを除いても9,000万円は手元に残ります。先日、4,000万円もの終身保険を勧められましたが、年利のあまりの悪さにお断りしました。いろいろと考えているのですが、田舎の家を引き払い、5,000万円程度を使って近畿の幹線沿いに住宅の購入を考えています(半分はローンにし、所得減税に利用。のちに減税がなくなったところで残債を払う)。自身の預金は子供の教育資金として積み立てを続け、使う予定のない3,000万円は資産運用に回したいと思っています。できればペーパーだけでなく、リアルアセットにも挑戦したいです。こんな計画を立てていますが、アドバイスい
「何かあったとき」ではもう遅い?90分で完成する遺言書
担当編集者が語る書籍シリーズ
日常生活や生き方を通して、お金の価値観・人生観を考えるきっかけになるような話題の本をMONEY PLUS編集部がピックアップ。書籍の担当編集者に読みどころやこだわり、制作秘話などを語っていただきます。今回は、塩原匡浩著『90分で遺言書』をご紹介します。
兄弟が大揉め「相続」をややこしくする“青山の家”
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。30歳を過ぎた頃から、よく親と複数所持している不動産相続の話になります。調べたり本を読んだりしていますが、いまいちわからず、結局手つかずの状態で時間だけが経ちました。兄が実家近くでひとり暮らしをしていますが、現在、兄弟はそれぞれ別の仕事をしています。「副業で不動産管理会社を運営するとよいのか?」など検討していますが、相続税に関する法律がよく変わるらしいので、どうしたらいいのか、わからずにいます。今からしておかなければいけないこととして、具体的になにがありますか? また今後、注目すべき情報にどんなものがあるのか教えていただけるとうれしいです。(30代後半 既婚 男性)
「父の土地を購入」親族間の売買でローンは組める?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。妻の両親が東京に土地を持っており、その土地を私たちに譲ってくれるという話をもらっています。相談した結果、1,000万円程度(それでも従来の土地価格の半額かそれ以下です)をこちらが支払おうと思っています。今回、無償ではなく有償になったのは、義理の両親も多少のお金が必要だからです。ただ、私も今すぐ1,000万円すべてを用意できないため銀行から借りる必要があるのですが、3つ気になっていることがあります。1:そもそも義理の父の土地を購入する目的でローンを組むことができるのか2:本来の価格よりも安い値段で自身が保有する土地を娘の夫に売ることができるのか3:贈与税・相続税などの諸税金はどれくらい発生するのか上記3点について、可否や詳細を教えていただけますでしょうか。またこれが困難であった場合、義理の親の土地を本来よりも安い価格、かつ税金を抑えたかたちで売買する方法や、いったん土地を借りて住居を建ててから、徐々に土地の贈与を行うことが可能なの
なぜ商業地に「ワンルームマンション」が建つのか?
相続税、不労収入…メリットとリスク
古くからの戸建て住宅と、会社などが入居する商業ビルがひしめきあう交通の便がよい地域では、近年、ワンルームマンションの建設が盛んです。戸建て住宅が取り壊されたかと思うと、次に建つのはワンルームマンションということも、まれではありません。このような現象が多く見られるようになったのは、なぜでしょうか?
FPに家計相談したら教えてくれることって? 費用も知りたい
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。世の中には「ファイナンシャルプランナー」という方がたくさんいらっしゃいますが、ごく一般の主婦でも家計をチェックしてもらうことができるのでしょうか? いくらかかるのかわからないため、まだ一度も専門家の方に相談したことはありません。どのようなアドバイスをいただけるのでしょうか? また、最初はセミナーに参加したほうがよいですか。それとも個人的に相談したほうがよいのでしょうか。(30代後半 既婚 女性)
相続した不動産、売買契約書を紛失していたらどうする?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。父が30年近く前に中古アパートを取得。その後、大手デベロッパーがアパート一帯を等価交換し、マンションを建築しました。等価交換したマンションの一室を数年前に父から相続し、今年、売却したのですが、アパートを取得した際の売買契約書と、等価交換を行った時の売買契約書が見つからない状況です。このような状況において、譲渡所得計算で必要となる購入額に確定申告で記載している未償却残高を用いても問題ないでしょうか。なお確定申告の取得価格がどのように決まったのかもわかりません。調べる方法があるようでしたら、あわせてご教示いただけると幸いです。(40代後半 既婚・子供なし 男性)
「おひとりさまは相続対策をしなくて良い」という勘違い
離婚後の相続で揉めるケースに注意
近年増加している「孤独死」。それに関連して「孤立を防ぐ支援方法」や遺品整理など、さまざまな議論や問題点が論じられており、そのひとつに「相続問題」があります。「過程はどうあれ、独身になったら相続は関係ないだろう」と思う人もいるかもしれませんが、生涯未婚のまま亡くなったとしても親族がいれば相続権は発生しますし、「離婚して独身になったけど、前の配偶者との間に子供がいる」といった場合は、さらに複雑なことになります。簡単にみてみましょう。
一筋縄ではいかない土地贈与。不動産投資成功のコツは?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。家の事情で祖母の養子となりました。まだ祖母は健在ですが、今後のことを考えて相続についても把握したいと思っております。法定相続人は叔母(奈良在住)、母(富山在住)、私(東京在住)の3人で金融資産については把握をしておりませんが、富山に築60年近い一軒家、アパートの不動産を所有しております。【相続について】個人的には土地やアパートを利用して不動産投資を考えておりますが、叔母や母とどのように話を進めていけばよいでしょうか。また相続税が増税される前に生前贈与等をするにあたって、どのようなメリットがありますか。【不動産投資について】可能であれば、不労所得のみで生活ができるようになればと考えており、不動産投資に興味があります。現在、現金はないですが、株等に100万円ほど投資をしております。どのタイミングで、どのように不動産投資をしていくべきでしょうか。【投資全般について】今後、節税を大きくできるようにしたいと考えており、私の家計等から節税を
行き場のない「農地の相続」途方に暮れず“好機”とせよ
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。農地の売買と固定資産税についてのご相談です。私の家系は祖父の代まで農家でしたが、私が高校のときに父親が亡くなり、その後、祖父も亡くなり、今は母、私、息子、私の妹で暮らしています。現在、農地は人に貸していますが、我が家には農業ができる人間がひとりもいないため、いずれは売るか、太陽光発電の業者に貸すか、駐車場などの土地活用を検討していました。ところが、数年前から近隣一帯が「農業振興地域」に色付けされたそうで、土地を売買することも太陽光発電設備の設置も駐車場利用もできず困っています。固定資産税は農地と自宅のみですが、数十年も固定額で年に15万円ほどかかります。今までは農地を貸している方から年25万円程度の小作料を貰えたのですが、お年も高齢になり、「今は農地に価値がない」というようなことを言われ、2町歩もある農地を今後どうすればよいのか困っています。雑草を出すと農地の価値もなくなるそうです……。また、問題は固定資産税です。今までは同居す
“かわいい孫のため”教育資金贈与で気をつけたい落とし穴
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。教育資金の贈与が1,500万円まで非課税になるという制度は、どのように使えばよいのでしょうか? 孫が3人おり、いずれも小学校入学前です。それぞれに400~500万円ずつ渡すことができると思うのですが、「一気に使われてしまわないか」「本当は孫に渡すよりも息子と娘にまとめて渡すことができれば困ったときに使えるのに」など、使い勝手がよくわかりません。教えていただけると幸いです。(60代前半 既婚・子供2人 男性)
相続した空き家で不動産投資をする素人が危険なワケ
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。昨年末、祖母が亡くなり、一戸建ての実家が空き家となりました。両親もすでに他界しており、私が相続します。私は既に別の場所で一戸建てを購入し生活しているため、この実家をどのようにしようかと悩んでおります。私(40歳)の家族構成は、妻(40歳)、息子2人(小1、3)です。共働きで世帯年収は1,300万円程度です。ローンもすでに完済し、現時点の資産(株式・預貯金等)は約3,000万円程度です。実家は土地が65平米で木造2階建て築40年。昨年の評価額は土地建物合計で800万程度です。祖母が15年近く一人暮らしをしていましたので、一通りの生活用品はまだ整理されず、置いてある状態です。私の昔使用していた箪笥や机等も置いたままです……。周辺は住宅街であり、小学校、中学校も近くにあります。JRも歩いて10分程度、のぞみが止まる駅も歩いて15分程度。スーパーやコンビニもたくさんあり、非常に便利な場所です。賃貸の場合、周辺の立地で同じような条件で検索
贈与税を抑え、義父から土地を安く購入する方法はあるか
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。妻の父親が東京に土地を持っており、その土地を私達に譲ってくれるという話をもらっています。相談した結果、1,000万程度をこちらが支払おうと思っています。それでも従来の土地価格の半額か、それ以上です。無償ではなく有償になった理由としては、義理の両親の方でも多少のお金が必要だったためです。ただ、私が1,000万を今すぐに用意できるわけではないので銀行から借りる必要があります。そこで、以下の3点について可否や詳細を教えていただきたいのです。(1)そもそも義理の父親の土地を購入する目的で、ローンを組むことができるのか。(2)本来の価格よりも安い値段で、自身が保有する土地を義理の息子に売ることができるのか。(3)またそれらのやりとりが発生することによって、贈与税・相続税などの諸税金はどれくらい発生するのか。また、それが困難であった場合、“義理の親の土地を本来よりも安い価格で、かつ税金を抑えた形で売買する”別の方法や、いったん土地を借りて住
香港かオーストラリアか 将来を見据えた“棲家”の選び方
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。海外在住の父母(父72歳、母66歳)がいます。オーストラリアと香港の永住権を持ち、メルボルンに持ち家がありますが、老後をどちらで過ごすか迷っているようです。オーストラリアで暮らす場合は、年金のほか、私からの月々の援助を期待しています。その際は、遺産としてその家を相続させると言っています。一方、香港で暮らす場合はメルボルンの家を売り、そのお金で一時金を支払い、香港でマンションを買うことを考えていますが、その際も私にその後のローンを背負ってほしいと考えているようです。こちらの場合もいずれ相続することになるでしょう。将来的な海外投資として考える際に、どちらがいいのか迷っています。父母の今後を考えると、公的な医療保険制度がない香港よりも医療保険がややしっかりしているオーストラリアの方がいいかもしれません。アドバイスがありましたら、ぜひお願いいたします。(40代前半 既婚・子供なし 女性)
私が暮らすマンションは父名義、損しない名義変更法は?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する野瀬大樹氏がお答えします。現在、築年数15年弱のマンションに居住しております。当初は私自身の名義で購入し、ローンの支払いをしておりましたが、購入してすぐ諸事情があって父親の名義に変更しました。ローンの残債は私自身で払い終え、管理費や固定資産税の支払いも私が継続しています。父親は地方の実家に居住しており、マンションへ住所を移転したことも同居したこともなく、名義のみの状況です。いずれは当初の通り、マンションを自分名義に戻す意向ですが、この際の贈与や相続税、費用、時期、手続きなどの進め方についてアドバイスいただければと思います。(50代前半 独身 女性)
相続税の疑問 税務署はなぜ私の資産を知ってるの?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。一昨年に祖母が亡くなり、相続が発生したため相続税を納めました。相続税そのものは税理士さんにお願いして正しく納めたつもりですが、万が一、見解の相違などがあって修正申告することになると多額のお金を支払わなければならなくなりますので心配です。相続税の税務調査はどのような時期に、どのようなかたちで入るのでしょうか? また、税務調査が終わって、もう修正申告をしなくてよいことを知る方法はあるのでしょうか?(30代後半 独身 男性)
故人の銀行口座をすべて“発見”する方法はありますか?
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読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。銀行破綻時の預金保険額が1,000万円までということでいくつかの銀行口座を持っています。また定期預金の金利キャンペーンや利便性などに惹かれて作成したネット銀行や銀行のインターネット支店の口座も複数あります。そこで口座管理方法についてお聞きしたいです。ネット専業銀行や銀行のインターネット支店などの多くは通帳を発行しておらず、一部はカードすらありません。そのため、万が一、私に不慮の事態があった際に、家族がこうした口座にある資産をきちんと「発見」できるのかと、ふと心配になりました。届けを出せば、日本の銀行にある口座を一括して見つけてもらえるような社会制度などはあるのでしょうか?ない場合は、やはり銀行ごとのID・パスワード・各種アクセスキーなどを紙にしたためて保存しておくなどの自己防衛手段をとったほうがよいのでしょうか? ただ、これはセキュリティ的にイマイチ不安です。(30代後半 独身 男性)
金額ではなかった 遺産相続でよく揉める2つの原因にご注意
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。私の父は現在75歳、先日帰省した際に相続の話になりました。私は二人兄弟ですが、二人とも東京に出てきており、戻る予定はありません。実家を処分したあとの資産は、500~600万円も残らないかと思っているのですが、今のうちに契約や遺言作成などを済ませておきたいようです。さほど資産が残らないとなると、金融機関などが行っている遺言作成の費用ももったいなく感じています。ただ、自分で書いて判子を押して意味があるのかわからず……。変な緊張をもたらさないためにも、どうすればよいのかアドバイスをいただけますでしょうか。(40代前半 既婚・子供1人 男性)