一流が実践する“地味だけどすごいコミュニケーション術”
誰でも実行できる3つのテクニック
上昇志向がある人ほど、自分のスキルを頼みにした「実力主義」に走りがちです。しかし、エグゼクティブと呼ばれる本当に優秀な人たちは、ただ「仕事ができる」だけではなく、同僚や部下との「コミュニケーション」を重視しているといいます。『外資のスーパーエリートが大切にする意外と誰もやっていない「コミュニケーション」の基本』では、多岐にわたる業種でエグゼクティブのサポートをしてきた著者の伊藤まみさんが、彼らに共通するコミュニケーション術を紹介しています。
クーポンの歴史は100年前 人気の販売促進であり続けるワケ
その大いなる販売促進の効果とは
たびたびネットで注目される、「デートでクーポンを使う男はセコい」という話題。しかし、クーポンをもらえるとなんだか得した気分になりますし、使わないと損だと思ってしまうのが消費者心理。「セコい」なんて言われても、クーポンが好きな人は多いはずです。実はクーポンの歴史を探ると100年以上前にさかのぼります。つまり、クーポンは世界の市場でずっと使われ続けてきた、由緒ある「販売促進」の手法なのです。店舗側にとっても客側にとって大いにメリットのある方法だからこそ、現在でも頻繁に使われているのでしょう。
クレーム客の9割をファンにする企業「カルビー」の秘密
「相談室」に見る本当のお客様第一主義
スナック菓子の王道といえば「カルビー ポテトチップス」。まさに国民的スナック菓子といっても過言ではないロングセラー商品です。しかし支持されているのは、お菓子だけではありません。同社には「カルビーという会社が好き!」という多くの「カルビーファン」がいます。その人気を支えるのが、卓越したお客様対応でクレーム客の95%をファンに変える、カルビーの「お客様相談室」です。「お客様相談室」というと“クレームや苦情の処理をする部署”という印象がありますが、「お客様第一主義」を掲げるカルビーでは、「お客様相談室」を“ファンをつくるための部署”としてとらえています。『カルビーお客様相談室 クレーム客をファンに変える仕組み』では、そんなカルビーがファンを生みだす、独自の「顧客視点」と「実践の仕組み」がはじめて明かされます。
「売れる商品名」はこう作る 最強のネーミング術
単なる“言葉ハンター”になるべからず
あらゆる商品やサービスに欠かせない名前。それを付ける行為(ネーミング)の目的は「商標としての名前を定める」という根本的なものだけではありません。ネーミングには「名前を聞いただけで商品・サービスの具体的なイメージが思い浮かぶ」「聞いた人に強い印象を与え、記憶してもらう」という期待が込められています。なかには「宅急便(ヤマト運輸)」「ウォシュレット(TOTO)」のように、商品名・サービス名が一般名として使われるようになったケースもあります。これは「名前の付け方で売上は大きく変わりうる」ことを意味します。この辺りは「広告に使うキャッチコピーの付け方」などに通じる部分もあるといっていいでしょう。さて、「日清oillio」や「ホンダFIT」など一世を風靡する商品・サービスの命名に関わり、「名づけビジネスの第一人者」と呼ばれる岩永嘉弘氏は「商品のネーミングにあたって準備すべきこと」として次の5つを挙げています。1.言葉の引き出しをいかにして増やすか?2.辞書で言葉を探し、その意味を探る。予習は入念に。3.ピンと来た言葉は辞書やネット検索でとことん掘り下げる。4.時にことわざが巧妙なフレーズを引き連
なぜか“好かれる人”に学ぶ、ちょうどいい礼儀の心得
失礼な人と思われていませんか?
会社の上司や先輩から「礼儀がなっていない」と怒られた経験がある人は少なくないでしょう。たしかに「礼儀正しく」はビジネスパーソンにとって基本中の基本です。しかし「社会に出てからの礼儀」は、学校で教えてもらう機会がなく、「何が礼儀正しいことで、何が失礼にあたるの?」という線引きも難しいもの。行き過ぎた礼儀がかえって「慇懃無礼」になってしまい、相手によくない印象を与えてしまうこともあります。「『礼儀』って難しい……」そう思っている人のために、ビジネスコンサルタントとして活躍するかたわら、茶道の裏千家に長く携わってきた山﨑武也さんの著書、『なぜか好かれる人の「ちょうど良い礼儀」』から「礼儀の基本」についてお伝えします。
「おひとりさまは相続対策をしなくて良い」という勘違い
離婚後の相続で揉めるケースに注意
近年増加している「孤独死」。それに関連して「孤立を防ぐ支援方法」や遺品整理など、さまざまな議論や問題点が論じられており、そのひとつに「相続問題」があります。「過程はどうあれ、独身になったら相続は関係ないだろう」と思う人もいるかもしれませんが、生涯未婚のまま亡くなったとしても親族がいれば相続権は発生しますし、「離婚して独身になったけど、前の配偶者との間に子供がいる」といった場合は、さらに複雑なことになります。簡単にみてみましょう。
所得税の給与天引きは憲法違反? 納税制度のカラクリ
毎月給料から引かれている所得税の仕組
会社員のみなさんは毎月、給与明細を見ていますか?当たり前のように所得税が引かれているはずです。「そういうもの」と思ってやり過ごすこともできますが、少し立ち止まって考えてみてください。確かに「納税は義務」ですが、給料から天引きで納めなければいけない理由はどこにあるのでしょうか。青山学院大学法学部教授で、弁護士として法律をわかりやすく解説する本を多数執筆されている木山泰嗣先生の『教養としての「税法」入門』に、その答えが書かれていました。ここではそのポイントを説明していきましょう。
ビットコインはドルを超えるのか 通貨“栄枯盛衰”の歴史
歴史を動かしてきたのは「お金」
今、当たり前だと思っていることでも、過去には当たり前のことではなかったり、その逆に未来になったら当たり前でなくなったりすることはよくある話です。それは永遠のシステムと思われている「お金」にも当てはまります。例えば「貨幣」というシステムは人類が生んだ発明ですが、ビットコインをはじめとした仮想通貨の登場が少しずつ貨幣の存在を脅かしています。そんな「常識」を覆す話を、「お金」を切り口にしながら世界史の流れと転換点を解説する『世界〈経済〉全史』(宮崎正勝著)から紹介しましょう。
「言った・言わない」で揉めないための“伝え方”の教科書
伝えた“つもり”で失敗しないために
あなたは「読み手型」or「聞き手型」?「コミュニケーションをとることが苦手」「ちゃんと伝えたはずなのに、言った言わないでモメることがある」という悩みをもつ人に、質問です。あなたは「読み手型(=読んで理解する人)」でしょうか? それとも「聞き手型(=聞いて理解する人)」でしょうか?何かを確認するとき、文字を読むほうが理解しやすいなら、あなたは「読み手型」、聞いた方が理解しやすいのなら、あなたは「聞き手型」です。(『「その話、聞いてないよ」と言われない伝え方』117ページより)大企業でコンサルタント・マネージャーやアナリストを務め、現在は武蔵野大学でビジネス・コミュニケーションを教える金子敦子さんは、著書『「その話、聞いてないよ」と言われない伝え方』にこう記しています。私たちは生まれてから、毎日のように言葉のシャワーをあび、口頭のコミュニケーション(聞く・話す)を習得します。また、小学校にあがる前後に文章によるコミュニケーション(読み・書き)も行なうようになり、口頭と文章の両方のコミュニケーション手段を使うことができるようになります。といっても、その両方に秀でている人は少なく、誰もが得意不
貯金と節約が大好きな“いい人”ほどお金に嫌われる理由
お金の話は「いやらしい」もの?
「万人に好かれるように行動する“いい人”の人生は、窮屈で不自由で、つまらない!」と説く書籍、『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』が好評です。著者は、会社員時代から不動産投資で資産を築き、会社経営者を経て、現在はコンサルタントやビジネス書作家として活躍する午堂登紀雄氏。「いい人」でいようとすることがどれだけ無意味かが、軽妙かつ痛快に語られる本書では、「お金」についても1章が割かれています。曰く、「いい人はお金に恵まれない。いい人ほど貧しくなる」。午堂氏に、自由な人生を生きるためのお金との向き合い方について、話を聞きました。
文章力の教室:読みやすく&共感を生む言葉の磨き方
あなたの言葉が伝わらないのはなぜ?
「文章を書くのが苦手」の原因は?「言いたいことがよくわからない」「もっとわかりやすい文章を書いてほしい」企画書などのビジネス文書や就活における自己PR文など、自分が書いた文章を読んだ人から、こんな風に言われたことはありませんか?あるいは、手紙などプライベートなものも含めて、文章を書くときになかなか思い通りにいかずに、「自分には文才がない」「語彙が足りない」とあきらめていませんか?自分の考えを上手く表現できずに、結果として「わかりにくい」「伝わらない」文章を書いてしまう原因はどこにあるのでしょうか。ロングセラー『文章力の基本』の著書もあり、長年に渡って数多くの社会人や学生に文章指導をしてきた阿部紘久さんによると、文章を書くのが苦手な人は文才や語彙が足りないのではなく、「誰でも知っているやさしい言葉を適切に組み合わせることができない」のだそうです。加えて次のようにも指摘しています。無駄なことをたくさん書いてしまったり、考えていることと違うことを書いてしまったり、頭の中にあった大事なことをうっかり書き忘れてしまうことも珍しくありません。(『文章力を伸ばす』「はじめに」より)阿部さんの新著、『
本当にダメなのは自分ではなく考え方 「凹まない練習」
“こころのメガネ”はきれいですか?
もし、私の思い通りにならなかったらそれはとても残念なことではあるが、それで、『この世の終わり』というわけではない――臨床心理学者 アルバート・エリス米国で強い影響力をもつ臨床心理学者であり、世界三大心理療法家のひとり、アルバート・エリス。彼が説く認知行動療法は、知らないうちに偏ってしまった「物事の考え方やとらえ方」を健全に戻すことで、不必要な悩みやイライラ、凹(へこ)み、不安から自由になることを目指す心理療法です。『凹まない練習』(日本実業出版社:刊)では思考の枠組みを「心のメガネ」とたとえ、エリス博士の「今を100%生きるための教え」を、主人公であるリスのエーリスがやさしく解き明かしていきます。ついイライラしてしまったり、クヨクヨ悩んでしまう人の心を晴れに変える物語です。ここでは本書の内容の一部を、編集のうえ公開します。
「自分の意見」が言えない日本人のための“考え方”講座
ハーバード流「自分の意見の作り方」
「どうすればいいかは、自分で考えてよ」「何を言いたいのかわからないよ。きちんと考えた?」「言いたいことはわかるけど、今ひとつ説得力がないな……」課題に自分なりの答えを出す。想定外の事態に対応すべく、新たな案を考え出す。自分の意見に説得力をもたせる。これらのように、社会に出るとさまざまな場面で「自分できちんと考える力」、つまり「考え抜く力」が求められます。その一方で、日本ではいわゆる「正解主義」に重きを置いた学校教育が行なわれるため、正解のない問いに自分なりの答えを「考え」、意見することを苦手とする人が少なくないようです。そこで、大学で20年以上に渡り、「考える力」について講義している狩野みきさんの著書『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』から、「考える力」を身につけるためのプロセスを教えてもらいましょう。
トップセールスが絶対言わない営業の「NGワード」
できる営業マンと何が違うのか
お客様に言ってはいけない言葉がある「いまの時代、押しのトークだけでは売れません。お客様の気持ちに寄り添って、信頼を得る言葉の使い方が求められているのです」と指摘するのは、サイレントセールストレーナーとして、内向型で売れずに悩む営業マンを専門に指導する渡瀬謙氏です。幼少期から極度な無口、あがり症だった渡瀬氏は、学生時代にとくにやりたいことも見つけられず、周囲に流されるように営業職としてメーカーに就職しました。待っていたのは売れない日々。不得手であるトークも人一倍練習しましたが成果は出ません。しかしあるときから、自分のトークよりもお客様の気持ちにフォーカスして、相手を立てるスタイルに変えたところ徐々に成績が伸び始めて、当時勤めていたリクルートで、なんと、トップセールスになったそうです。そんな経験をした渡瀬氏は、内向的か外向的かに関わらず、売れない営業マンはお客様に「言ってはいけない言葉」を発しているから売れない、と言います。いくら一生懸命セールストークに磨きをかけても、「言ってはいけない言葉」を使っていたのでは成果が出ないのも当然ですね。どんな言葉がNGなのでしょうか。渡瀬氏の著書、『トッ
藤井四段で注目、子の才能を伸ばす「モンテッソーリ教育」
“察しが悪い”親が子を育てる
「公式戦29連勝」という前人未到の記録を樹立した史上最年少棋士・藤井聡太四段。その記録もさることながら、「勝負に必要な集中力はどこで培われたのか?」という生い立ち・教育法に幅広い関心が寄せられています。なかでも、ひときわ注目が寄せられているのが、藤井四段が入園した地元の幼稚園が取り入れていたという「モンテッソーリ教育」。英国のウィリアム王子ほか、各界の著名人も多く受けているというこの教育法は「大人は子供を『知る・見守る・ときどき助ける』ことに徹し、能力を伸ばす」という特徴を持っています。では、モンテッソーリ教育のポイントを『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』(神成美輝 著/百枝義雄 監修)から、いくつか簡単にみてみましょう。
ついに大学試験にも 現代の必須スキル「契約書」の読み方
もはや「知らない」では済まされない
文部科学省は16日、現行の大学入試センター試験に代わって2020年度から実施される「大学入学共通テスト(仮称)」の原案を公表、独立行政法人大学入試センターのサイトでは「記述式問題のモデル問題」が公開されました。
「で、何が言いたいの?」あなたの話はなぜ伝わらないのか
本当に使えるコミュニケーション能力
社会人に求められる「コミュニケーション能力」とは?ある調査によると、企業が新卒の採用選考時に重要視する要素として「コミュニケーション能力」が10年連続で第一位にランクされています(参考)。その一方で、88%の社会人が「仕事で自分の考えがうまく伝わらないことがある」と感じ、悩んでいるそうです(「第2回ビジネスパーソンのコミュニケーション感覚調査」産業能率大学2011)。もっとも、コミュニケーション能力が具体的にどういった力を指すのかは、必ずしも明確ではありません。ある人は「空気が読める、誰とでもうまく関われる、感じがいい」といったような資質のことを思い浮かべるかもしれません。あるいは、「自分の思い通りに相手を動かすスキル」と考える人もいるでしょう。しかし、それらは、仕事をはじめとした社会のさまざまな場面で必要な「成果が問われるコミュニケーション」においては最優先の事項ではありません。(前書きより)こう著書の中で記しているのが、大企業でコンサルタント・マネージャーやアナリストを勤め、現在は武蔵野大学で人気のビジネス・コミュニケーション講座で教鞭をとる、金子敦子さん。金子さんによると、社会人
住宅選びのプロに聞く “値下がりしない”家の見抜き方
価値のある家を賢く買う方法は?
空き家の増加が社会問題化している昨今、これからマイホーム購入を考える人にとっては、「値下がりリスク」が心配のタネ。どうせ買うなら、資産価値が下がらない家を選びたいものです。資産価値を維持できるのは、どんな家なのでしょうか。「住宅選びのプロ」の見方を紹介します。