大型連休は株価も弾む?「GWラリー」は実在するのか
弾むのは気持ちだけじゃない
1週間後にゴールデンウィーク(GW)がやってきます。待ちに待った方も多いことでしょう。土曜と日曜に仕事がお休みという読者の方にとっては、今年のGWは祭日の並びが絶好なので、5月1日と2日にも有給休暇が取得できれば9連休になります。3月の年度末の決算やら、新年度入りでバタバタだった方々にとってみると、お仕事も一段落したタイミングで、GWはゆっくりとお休みができる楽しみな時期ですよね。どこも混んでいて、家でゆっくりと過ごしたいと思う方もいるでしょう。あるいは、せっかくの連休、旅に出て気分転換したいと考える方も少なくないかもしれません。実は、今年のように9連休も取れる人が少なくない年には、特に株式市場ではGWが注目のテーマになります。旅行客が増えそうという思惑なら航空会社の株価が注目されたり、入園者が増えそうだと見込まれるなら遊園地やテーマパークなどに関心が高まります。ただ、この手のGWの注目株は、前からお休みのスケジュールがわかっていることもあり、どの時期で株価が買われるのか、今ひとつわからないため、投資タイミングが難しいものです。また実際には、GWが雨天続きだとテーマパークの客足にも影響
投資を考える時のAIとの上手な付き合い方
AIからの予測値を冷静に判断する
3月からスタートした連載も、今回で3回目になりました。これまでの2回は、「桜の開花が早いと株価が高い」「遠くに引っ越す人が多いと株価が高い」という、将来の株価の予測にも使える意外なデータを紹介してきました。今回はちょっと毛色を変えて、AI(人工知能)のお話をしたいと思います。毎日、テレビやインターネットのニュースでは、少なくても1日に1回はAIの話を耳にする方も多いでしょう。AIで私たちの生活が便利になるという話もありますが、その一方で、たくさんの仕事がAIに奪われそうだという気掛かりな話もあります。専門家でもない限りAIの構造やシステムの詳細がわからないのは仕方ないことです。しかし、私たちの生活に今後どんどん入り込んでくるものなら、AIをどのように使って行ったら良いか、知らなければなりません。たとえば、私たちは自動車がどのように動いているのか、細かい構造はよくわかりません。しかし、ハンドルを握ってアクセルとブレーキの使い方がわかれば、運転することができます。AIも車と同じで、構造の詳細までを知っておく必要がないのです。そこで今回は、投資の世界でAIを使った予測との正しい付き合い方のお
「引っ越し」の分析から“未来の株価”が見えてくる理由
県間移動比率の変動を読み解く
3月といえば、多くの会社で昇進や異動が発表されて、サラリーマンにとってはドキドキする人も少なくない時期です。自分がやりたい仕事への異動希望がかない、ハッピーな気分のうらやましい方もいるでしょう。異動といえば、転勤となるケースもあります。皆さんの同僚や家の近所にも、転勤で離れていく方もいらっしゃるかもしれません。そして、転勤といえば引っ越しです。ところで、連想ゲームのように「3月→異動→転勤、そして引っ越し」と進みましたが、実は、この引っ越しが株価と意外に深い関係があることを見つけたので、紹介します。
開花が早いと株価はどうなる?桜と日経平均の意外な相関
桜の開花条件が景気に連動
皆さんの身近には、景気や株価と意外な結びつきがあるデータがたくさんあります。筆者は『サザエさんと株価の関係』という、ちょっと不思議なタイトルの本で「サザエさんの視聴率が下がる時に株価が上がり、逆に視聴率が上がると株価が下がる」という関係を紹介しました。サザエさんのオンエアー時間は、日曜の夕食時間に重なります。サザエさんの視聴率が高ければ、それは夕食時に自宅にいる家庭が多いことを意味します。その時間、レジャーを楽しんだり、買い物をするといった、消費にお金が回っていないと、景気や株価にネガティブに働くというわけです。こうした意外な関係をたくさん知ることで、経済に親しくなるだけでなく、相場を予想して儲けることにもつながるでしょう。今回から、こうした景気や株価のジンクスといえる、意外な関係も紹介していきます。